大腸ポリープ

大腸ポリープについて

ポリープ大腸ポリープは大きく分けて腫瘍性、非腫瘍性があります。中でも多いのは腺腫と呼ばれるものです。腺腫そのものは良性ですが、処置を行わずに放置していると徐々に大きくなり、大腸がんに発展する可能性があります。そのため大腸ポリープは前がん病変に指定されていて、早期に発見できた場合は切除を行うことで、がん化を予防できます。気になる方は当院へお気軽にお越しください。小諸駅から徒歩3分でご来院いただけます。

大腸ポリープの症状

自覚できる症状はほとんど現れません。便が通過する位置にできた場合は、排便時の擦れによって少量の出血が見られることがありますが、出血自体が少量であるため肉眼で確認できないことが多いです。またポリープが小さい場合は出血がほとんど起こらないため、便潜血検査でも発見できません。
症状の起きていない大腸ポリープを確実に確認できるのは大腸カメラ検査のみです。自覚症状から発見することが難しいですので、発症リスクの上がる40歳を超えたら定期的に大腸カメラ検査を受けることを推奨いたします。

大腸ポリープの日帰り切除手術

内視鏡検査当院では、大腸カメラ検査時に大腸ポリープを発見した際にはそのまま切除してお帰り頂ける日帰り手術でのご対応が可能です。手術自体は5~10分程度の短い時間で終了し、手術のために再度食事制限や下剤の服用を行っていただく必要もないため、患者様のご負担を軽減できます。ただし、発見された大腸ポリープの数が多い場合や、大きいポリープの場合は、入院手術が必要になりますので、提携先の医療施設をご紹介しております。

大腸ポリープの切除方法

大腸ポリープの切除方法にはいくつか種類があり、ポリープの大きさや形状によって使い分けられます。日帰り手術で切除ができるポリープの大きさは6mm~10mm位までのものとされており、数はおおよそ5個までです。
大きさや数が上記以上となる場合、切除後に出血するリスクが高いため、入院手術が可能な医療施設で切除を行います。
また、切除を行った大腸ポリープは病理検査を行い確定診断します。

コールドポリペクトミー

通電を行わずに大腸ポリープを取り除く切除方法です。切除にはスネア(ワイヤー)を使用します。通電を行わないため、粘膜下層を損傷させるリスクが少なく、切除後に合併症が起きる危険性も少ないのが特徴です。切除箇所に少量の出血があるものの、自然に止血される程度のもので、安全性の高い切除方法と言えます。当院でも切除可能なポリープである場合は、この方法を採用しております。

内視鏡的粘膜切除術

大腸ポリープが平坦で、スネア(ワイヤー)をかけることができない場合に用いられる切除方法です。粘膜下層へ生理食塩水を入れてポリープに人工的な突起を発生させることで、スネアによる切除を可能にします。通電を行いますが注入された生理食塩水が緩衝地帯として作用するため、通電熱が粘膜下層にまで及ばず、安全に切除を行うことができます。

大腸ポリープを切除した後の注意点

日帰り手術で大腸ポリープを切除した後は、以下にお気を付け下さい。日帰り手術であっても、合併症などを未然に防ぐために重要です。

低血糖・脱水

大腸カメラ検査を行うために、前日から食事制限や当日の絶食、下剤服用などを行っているため、身体は低血糖症状や脱水を起こしやすい状態となっています。検査・手術の終了後1時間程度で飲食を行えますので、水分や糖分を適量摂取するようにしてください。

食事

切除が午後の場合は、夕食から食事を再開して下さい。夕食では消化の良い物を食べましょう。また、術後数日間の間は刺激の強いものや脂肪分の多い食べ物は極力避けるようにしてください。

飲酒

アルコールは血管を拡張する作用があり、出血のリスクがありますので、術後1週間以上はお酒を控えるようにしましょう。

入浴

検査・切除当日は控えるようにお願いいたします。シャワーは翌日からお使い頂けますが、湯船の使用については、数日間は避けるようにしてください。

運動

切除の翌日から軽い運動(散歩など)であれば問題ありません。テニスやゴルフなどの腹部に力を入れる運動や息の上がるジョギング、エアロビクスといった激しい運動は、1週間程度控えてください。

長時間の運転や移動

旅行などの長距離の移動や運転は、切除後1週間程度は控えてください。遠方にいる場合、合併症などが起こった時に適切な治療が行えないからです。特に飛行機などは気圧の変化が大きく出血リスクが高くなるので、注意してください。
出張や旅行などのスケジュールがあれば、事前に医師までお知らせください。

このページの監修者

髙橋 政義 Masayoshi Takahashi

髙橋 政義 Masayoshi Takahashi

医療法人社団 慈圭会 髙橋内科医院 院長

  • 日本内科学会認定医
  • 日本消化器病学会専門医
  • 日本消化器内視鏡学会専門医
  • 日本肝臓学会専門医
  • がん治療認定医
  • 日本医師会認定産業医
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