このような症状はありませんか
- 胃もたれや胸やけを感じる
- お腹がすくと胃が痛くなる
- 食欲不振
- 急な吐き気がある
- 排便時に血便が見られる
- 黒い色の便が出る
胃潰瘍・十二指腸潰瘍とは
胃酸の刺激で胃や十二指腸の粘膜や上皮を傷つけてしまうことで起きる疾患です。主な症状は心窩部痛(みぞおち辺りに痛みを感じる)です。進行すると、穿孔や血便・吐血などの出血症状が出ることもあります。出血の症状は日常の生活に支障をきたす可能性があり、ふらつきや息切れ、貧血や血圧低下などの症状が起こります。また、ピロリ菌感染が原因で、胃潰瘍や十二指腸潰瘍を発症することが最も多く、これらは胃がん発症のリスクが高いです。気になる症状がある方は長野県小諸市の当院までご相談ください。
胃潰瘍・十二指腸潰瘍の原因
胃潰瘍と十二指腸潰瘍が引き起こされる原因は大きく3つに分けられます。「ピロリ菌感染によるもの」「お薬の副作用によるもの」「生活習慣によるもの」です。
ピロリ菌感染によるもの
お薬の副作用
非ステロイド性抗炎症薬の副作用として胃潰瘍・十二指腸潰瘍を引き起こすことがあります。炎症を抑えたり、解熱作用のあるお薬ですが、プロスタグランジンと呼ばれる胃の粘膜を保護する物質の分泌を抑制してしまう副作用があります。この副作用で胃の粘膜が損傷を受けやすくなることが原因です。数回服用しただけでも副作用によって胃潰瘍・十二指腸潰瘍を発症してしまう方もいらっしゃいますので、服用してから体の異変に気付いた時は、早急に当院へご連絡ください。
生活習慣によるもの
暴飲暴食や睡眠不足、ストレス過多などの生活習慣によって胃潰瘍・十二指腸潰瘍を引き起こす可能性があります。また、カフェイン・アルコール・刺激物の過剰摂取、運動不足なども原因の一つです。生活習慣を見直し、健康的かつバランスの摂れた飲食を心掛けることで症状を改善することができます。
胃潰瘍・十二指腸潰瘍の検査
胃潰瘍・十二指腸潰瘍の治療
胃カメラ検査を行った際に、胃潰瘍あるいは十二指腸潰瘍による出血が見つかることがあります。その場合、内視鏡止血術にが必要なため入院に対応できる医療施設をご紹介致します。
胃カメラ検査で出血がなかった場合は、お薬による治療を1~2ヶ月程度実施します。粘膜保護剤や制酸剤を処方し、胃の粘膜の回復を促進します。主に使用される制酸剤は、イオン競合型アシッドブロッカーやプロトンポンプ阻害薬です。
また、ピロリ菌の感染検査と除菌治療を受けることで、胃潰瘍・十二指腸潰瘍の再発を防ぐことが可能です。
このページの監修者
髙橋 政義 Masayoshi Takahashi
医療法人社団 慈圭会 髙橋内科医院 院長
- 日本内科学会認定医
- 日本消化器病学会専門医
- 日本消化器内視鏡学会専門医
- 日本肝臓学会専門医
- がん治療認定医
- 日本医師会認定産業医