機能性ディスペプシアとは
胃痛、胃もたれ、胸やけといった症状があるにも関わらず、胃カメラ検査を受けても炎症や潰瘍などの器質的な病変が発見されない状態です。
上記のような症状は感染性胃腸炎や逆流性食道炎、胃炎や胃潰瘍、胃がんといった様々な疾患で見られるものですが、機能性ディスペプシアは胃カメラで器質的な原因が見つけられないため、慢性胃炎と診断されることが多いです。
しかし、慢性胃炎の治療では機能性ディスペプシアを改善できないことが多いです。慢性胃炎と診断されたが、治療を受けても症状が改善しない、慢性的な胃痛、胃もたれ、胸やけに悩んでいる方はお気軽に当院までご相談ください。小諸駅から徒歩3分でご来院いただけます。
機能性ディスペプシアの症状
胃もたれ
- 食事を摂ったあと、胃に重さを感じる
- 少量の食事で満腹になる
胸やけ
- みぞおち周辺がヒリヒリと焼ける感覚がある。
- 胸にしみるような痛みを感じる
- 胸にムカつきを感じる
機能性ディスペプシアの原因
消化管の機能は自律神経がコントロールしているため、ストレスが原因で症状を起こしやすいです。以下に該当する場合は、発症リスクが高い状態です。また、症状が続くことがストレスとなり、悪化することがありますので、早期治療が重要になります。気になる症状がある方はお気軽にご相談ください。
- ピロリ菌陽性
- 消化管の蠕動運動が乱れている
- 胃の知覚過敏
- 胃酸分泌が過剰になっている
機能性ディスペプシアの診断
機能性ディスペプシアは内視鏡検査、腹部エコー検査、ピロリ菌感染検査、血液検査など様々な検査の結果を参考に判断するのが一般的です。また、当院では経験豊富な内視鏡専門医が胃カメラ検査を行っております。患者様の苦痛に配慮した検査を行っておりますので、お気軽にご来院ください。
機能性ディスペプシアの治療
症状を緩和するために薬物療法や生活習慣の改善を中心に治療を行います。ピロリ菌の感染検査で陽性だった際は、除菌治療を行います。
薬物療法
消化管で胃酸の分泌が過剰に起きている場合や、蠕動運動に異変がある場合は、その症状を緩和できるお薬を処方して経過観察します。また、機能性ディスペプシアはストレスが原因となっているケースが多いため、うつ症状や強いストレスを抱えている患者様もいらっしゃいます。必要に応じて抗不安薬や抗うつ薬を処方しています。
生活習慣の改善
- 寝室やバスルームなどのリラックスできる環境を整える
- バランスの良い食事を心掛け、食生活を改善する
- 食べ過ぎ飲み過ぎに注意する
- ストレス発散のためにスポーツや趣味を楽しむ
無理することなく続けられるものを少しずつ増やしていくことが大切です。
このページの監修者
髙橋 政義 Masayoshi Takahashi
医療法人社団 慈圭会 髙橋内科医院 院長
- 日本内科学会認定医
- 日本消化器病学会専門医
- 日本消化器内視鏡学会専門医
- 日本肝臓学会専門医
- がん治療認定医
- 日本医師会認定産業医